謹啓 師走の候、皆様方におかれましては、ますますご清栄のことと拝察申し上げます。
さて、過日の職場体験学習に際しましては、本校の教育活動にご協力賜り、生徒たちのために貴重な時間を割いていただきまして、誠にありがとうございました。
生徒たちは期待の中にも緊張と不安を抱えて職場に赴きましたが、皆様方の温かな気持ちに接し、充実感と満足感で一杯になって帰って参りました。今まで知らなかったことや、人と人とのふれあいの大切さを学ぶことができ、大変貴重な体験となったようです。この体験は必ずや生徒たちの成長を大きく促してくれるものと思い、これもひとえに皆様方のご尽力のお陰と心より感謝申し上げる次第です。
なお、私どもの指導が至らず、ご迷惑をおかけした点も多々あったかと存じますが、どうぞご容赦ください。
生徒たちは現在個人新聞の作成に取りかかっており、それぞれが学んだ貴重な体験や思い出を胸に真剣に取り組んでおります。拙筆ではございますが生徒たちの手紙を同封いたします。併せてお読みいただければ幸いです。
来年度もなにとぞ本年同様に生徒を受け入れてくださいますよう、お願い申し上げます。
末筆ながら皆様のご健康ご発展をお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。
謹白
平成二十八年十二月吉日
船橋市立高根中学校長
齊藤 守
ファーマーズマーケット片岡園 片岡賢悟様
先日は、ご多忙中にもかかわらず、私たちのためにお時間をさいていただき、本当にありがとうございました。
今回の体験を通して、これから自分が大人になって自分が社会人として働くうえで役に立つことを学びました。特にほうきの掃き方は印象に残っています。自分は農業をやって一番大変だったのがニンジンの袋詰めでした。どのサイズが同じなのか重さは大丈夫なのかを何時間もやるのが辛かったです。あれを毎日やり続けるのは、強い精神と体力あるからだと思いました。一日目の終わりに頂いたブロッコリーはとても美味しく茹でた後のつやもきれいで驚きました。茎も甘く家族で好評でした。自分がいままで食べてきたなかで一番の味でした。
今回の体験で学んだことを忘れずに、自分の将来について考えていきたいと思います。ありがとうございました。
十一月三十日
高根中学校 二年二組
小林 海斗
ファーマーズマーケット片岡園 片岡賢悟様
先日は、ご多忙中にもかかわらず、私たちのためにお時間をさいていただき、本当にありがとうございました。
今回の体験を通して、農業は野菜を育てて、収穫するだけだと思っていたのですが、すぐに洗って袋づめまでしていること知りました。普段のなにげないことも仕事には必要ということを教えていただきました。例えば、ほうきの使い方や、掃除の大切さなどを知ることができました。農業は自然が相手ということは知っていたのですが、今年の夏の台風のせいでブロッコリーの収穫の時期が一カ月も遅くなってしまうとは思いませんでした。そこでも農業は大変だなと思いました。また、農業は同じ作業を何時間もしていて大変だなと思いました。
ですが、一生懸命育てた野菜を収穫するのはとても嬉しいし、達成感があるだろうなと思いました。私も将来、達成感のある職業につきたいです。
今回の体験を忘れずに、自分の将来について考えていきたいと思います。ありがとうございました。
十一月三十日
高根中学校 二年三組
清水 琴ノ
今回は「人が豊かに生きるには」というとてもざっくりしたテーマを軸に研修をさせていただきました。なぜこのようなテーマにしたかという経緯からお話すると、「現代の都会に住む人々の多くは、一生懸命残業をして働いてお金を稼いでも、自分でご飯を作ることをせず、安いものを買ってはすぐ壊れて新しいものを買い直す。出来合いのものを買うことに慣れすぎていて結局稼いだお金はすぐに消えてしまう。」という文章を読んだことがありました。
以前アルバイトをしていた雑貨屋さんでは、激安のすぐに壊れそうな品物を大量に並べて、毎日たくさんのゴミを出している。日本人がいう、「発展した社会」とはとにかく作って売って買って捨ててという社会のことなのか。
こんなふうに、「自分とは少し離れたところで作っているもの」に囲まれて生きるのではなく、「自分の知っている人や地域で作られたもの」のなかで暮らした方が豊かに、幸せに生きれるのではと思います。誰が作っても同じ、均一的な社会は味気ないと思います。そんな社会はずっとは続かないと思います。
今回は自分の生まれた地元で、どのようにして野菜が作られ、人に渡って行くのか
ということを知りたくて、研修に行きました。
研修に行ってみてまず、自然には逆らえないということを痛感しました。普段ニュースで目にする「野菜の高騰」をやっと本当の意味で理解出来た気がします。
また、野菜は工場の部品のように機械的に出来るようなものではなく、生き物であるということも実感できました。忙しい都市社会では、野菜だけでなく、人間も機械的に操れるものとして見られてしまっているのではないかと思います。みんな疲れ切っていると思います。きっと昔は安いものが大量に並べられている、安いものがすぐに食べられる光景は「豊か」だと言われていたのでしょう。しかしそれは「豊か」とは正反対の方向です。今回ヨークマートにお邪魔して、実は人々は地元で作られたものを欲しているのだということが分かりました。
また、ずっと船橋に住んでいたけれど今まで気がつかなかった船橋に気付くことができました。簡単に都市にも行けて、すぐ近くで食べ物が作られている環境は子供たちにとっても良い所なのではないか、と思います。
しかしながら、今まで20年近く住んでいてそんな魅力はあまり伝えきれてないのではないかと思います。
わたしはなにかの専門分野に没頭するのではなく、その専門家とそうではない人々との「架け橋」になる人になりたいと思っています。所属している学生団体でも世界と日本の架け橋を作りたいという思いで活動をしています。
そのためにいまはライターとして言葉で人々に伝える方法を勉強しています。
今回は農業という視点で色んな経験をさせていただきましたが、今後も様々な人の所へ行き、将来は「架け橋」のような存在になれたら、と思っています。
色んな人に会わせてくださり、ありがとうございました。
 
私たち高根中学校二年生では、総合的な学習の時間のなかでキャリア教育の一環として職業体験学習を
させていただいております。(略)普段何気なく食べている野菜はどんな工夫をしているのかなど色々な
興味を持ちました。体験学習で教わって学んだことを部活や学校生活に生かしたい(略)・・・二年生男子
(略)この前の体験学習では、野菜のことや農業に関わること、仕事の大変さをこの体でしっかりと学ぶ事が出来ました。職業体験で教わった二日間は全部初めて知ることばかりで、すべての話に興味があり、いろいろ学ぶことが出来ました。
特に一番勉強になった言葉は、ぼくが『鳥にたべられないようにするための工夫は何ですか?』と聞いたら『鳥に食べられそうな野菜はビニールハウスに入れておく。だが鳥やネズミなどに食べられる様な野菜を作らなければならない。なぜなら、カラスやネズミ、野生動物が食べないのは、人間が食べてもおいしくないと思うので、カラスやネズミはおいしい野菜を知っています』という言葉をきいてその仕事に対する真剣さがないとやっている意味がないということがわかりました。
この二日間はとても良い経験になり、仕事の大変さを体で知れてよかったです。
そしてその大変さがあるからこそ、野菜をとてもおいしく作れることがわかり勉強になりました。 (前出の男子)
(略)先日は、ご多忙中にもかかわらず私たちのためにお時間をさいていただき本当にありがとうございました。今回の農業体験を通して、美味しい野菜をたべられているのは、農家さんの苦労があるからだと分かりました。
冬はとても寒く、夏は、とても暑い中、立ち続けて作業するのが大変だと思います。ネギの葉と根を切る作業では服が汚れ目がとても痛かったです。袋詰めでは、一人でやると作業があまり進みませんでしたがみんなで協力をしてやると作業がとても早く進み、協力性の大切さを学びました。他にも、出荷する作業をさせていただきました。
普段は、買っている野菜を自分が売るという貴重な体験でした。また、インゲンマメ・ピーマン・スティックセニョール・ネギをたくさん下さりありがとうございました。美味しくいただきました。
今回の職業体験で、農家の大変さ、親への感謝をする心構えなどを学びました。なので、これから親の手伝いをして将来に生かしていきたいと思います。(二年生男子)
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